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暗殺者を撃てのHKのレビュー・感想・評価

暗殺者を撃て(1975年製作の映画)
2.6
CIAを引退したリチャード・ウィドマークはイスラエルで妻ゲイル・ハニカットと静かに暮らしていた。そこへ、かつての相棒オリヴァー・リードがやって来て、しばらく匿って欲しいと言う…てな導入からして完全にオッサンのツマミである本作の監督はピーター・コリンソン。スウィンギンロンドンをモッズが眺めるドキュメンタルな『UP THE JUNCTION』(68)やヒップなカルト犯罪劇『ミニミニ大作戦』(69)の監督とは思えない堂に入った演出ぶり、だがしかし、ヴラデク・シェイバルのダンディな殺し屋やオリー・レヴィのクールな佇まいからは腐っても英国野郎であることが窺えて嬉しい。原題は『THE SELL OUT』。THE WHOのサードと同じタイトルだが、その皮肉はWHOのそれと通じるところがあるだろう。
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