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ザブングル グラフィティのShoMのレビュー・感想・評価

ザブングル グラフィティ(1983年製作の映画)
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TVシリーズの総集編。1年間のTVシリーズを90分にまとめるには端から無理があるため、楽屋オチ・内輪ネタ・メタ発言ありの“グラフティ”を冠した名場面集に振り切った。それでも作品の雰囲気や大体の筋が解るので凄い。

犯罪も逃げ通せば許される“三日間の掟”を破り、両親の仇を討とうとするジロン。途中から話は一般市民シビリアンと支配階層イノセントの対立になっていく。荒野の放浪者と支配者との戦いは後のグレンラガンのよう。

イデオンの反動なのか、コミカルな場面が多く全体的に陽気な雰囲気。キャラもデフォルメされた造形で色使いもポップ。ただビエルとエルチの関係はZのシロッコとレコアを思わせ、アーサーとカシムの関係もエルガイムやVガンダムを思わせる。後の富野作品で萌芽する要素も散見する。
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