津軽系こけし

スペルの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

スペル(2009年製作の映画)
3.7
えぇ…(困惑)


【理不尽で笑い】

とてもとてもよく分からない映画を目撃した。真剣にやっているのか、あえてふざけているのかよく分からない作風だ。ライミが監督というところも余計困惑である。

言ってしまえばツッコミ前提のホラーコメディ。シナリオと登場人物らはいたって真剣なんだけど、辻褄と常識が隅々まで粉砕されるように事象が延々と降りかかり、呆れ返って真剣に観れない。むしろこの映画を真剣に観る方が無謀な試みだ。
これが劇場で公開されていたという恐るべき事実には固唾を呑まざるをえない。

【怒りのまとめ】

しいていうならば、敵の造形が「死霊のはらわた」のそれに酷似していたところはやはりライミだなぁ〜という印象。しかしこの映画の功績はそれだけだ。
だが、それが素晴らしいのだ。ここまでツッコミどころをてんこ盛りにされては、逆に面白半分に楽しめてしまう。ジャンクフード的な素晴らしいクソ映画であったよ。
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