◎ 田中絹代扮するお春さんの直向きな姿に心を打たれる。
何か大きな事件が起きるわけではないが、それぞれが満ち足りない気持ちを持ちながら今日も河が流れて行くように人生も進んでいく。
芸者の三線の音や酔…
凄い顔ぶれだ。田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子の三枚看板に杉村春子、岡田茉莉子などなど。名女優たちの演技合戦を成瀬巳喜男が仕切る。芸者置屋を舞台にした群像劇だが、山田と杉村の存在感が群を抜いていた印象…
>>続きを読む幸田文の『流れる』を読んで、映画化されたものも見てみたくなって、配信レンタルで見る。
原作を読んでいると、主人公がもっと逞しくて、もっとポジティブで面白いんだけど、映画では割とあっさりと描かれてい…
昭和女優アベンジャーズみたいな超豪華キャストで有難い。全員魂でぶつかり合っててクラクラする。ただしセリフが聞き取れなくてストレス
そしてなんかそんな気がしてたが最後やさぐれた杉村春子が全て持ってい…
成瀬巳喜男作品の中にあっても、別段ドラマティックな展開があるわけでもなくかなり地味な方なんだが、何?この尋常じゃないジワリ具合。
何に、こうもジワるのか言葉にできないんだな、優れた映画になるほど。
…
男に弄ばれ、世間に翻弄され、まるで川の流れの様に、逆らえずに衰退していく老舗の花街の芸者置屋を、当時の市井の風情を入れながら、家政婦が来て去る(おそらく)までの短い真夏の期間だけ描いた、珠玉の作品で…
>>続きを読む西川美和監督が成瀬巳喜男作品の中で特に好きだとインタビューでおっしゃっていたので見ました。
(https://kunel-salon.com/live/153279/)
「コロッケはいいねえ、安く…