まよいマイマイ

流れるのまよいマイマイのレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
4.8
陰鬱に深く深く沈み込むような芸者置き屋。
蠢く人間の表と裏

主人公である女中の梨花(田中絹代)の視点で彼女たちの滑稽で切実な様を映し出している

全編にわたって陰鬱なわけではない。ユーモアも多い。そこを担っているのは杉村春子。
「コロッケ」問答は名シーン。

置き屋の娘に生まれた勝代(高峰秀子)の心模様を梨花を通して見つめ、張り詰めた狭い空間での物語がやがて開けていく演出はさすがです
まよいマイマイ

まよいマイマイ