排路

流れるの排路のレビュー・感想・評価

流れる(1956年製作の映画)
5.0
映画の中盤にあるパトロール中のお巡りさんが夜の洗濯物を心配してつたの屋に来るシーンで女中の田中絹代も含め、寝ていたみんなも起きて、お客をもてなそうとする一連のくだりがすごかった。お酒飲んだらコロッとお姉さんをけなす杉村春子や、すっごい気にかけてよくしてる山田五十鈴のとこに三味線習いに通ってる子たちを一喝する栗島すみ子など、鋸山を相手にする母、2人にお茶を出す女中、それを見る子どもが、奥から手前に置かれる画面に象徴されるような曖昧さと確実さの混在がずっと良かった
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