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成瀬巳喜男、女の世界。
職安から来た田中絹代に何度も「年寄り」と言い放つ山田五十鈴。二人のアイドル時代からのキャリアを考えるとシュール過ぎてビビる。劇中の設定は45歳なのにババア扱い…山田五十鈴の設…
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ほとんどのショットは置き屋のセット内で撮影されているが、フレイムに窮屈な印象はなく、個性豊かな名女優たちのインパクトがあった。
物語の視点となっていたお春が何かを多く語ることは一切せず、普段通り暖か…
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大川端に近い東京の花街を舞台に、そこで暮らす様々な事情を抱えた女たちの人生を描いた秀作。
好いた男に貢いで逃げられた挙げ句、義理の姉に借金を作ってしまい芸者という見た目の華やかさとは裏腹の苦しい生活…
置き屋での芸者達の会話がメインのミニマルな作品なのに、そこを取り囲む当時の社会を奥深く描いてる。三味線とミシンの対比も良かった。
マジでレジェンド大集合って感じのキャスト。全員演技が最高なんだけど、…
幸田文の同名小説を成瀬巳喜男が忠実に映画化
女衒で男に搾取され続ける芸者たちの裏側に焦点を当てながら描いていたのが特徴的
これほどまでに閉塞的で制限された画面なのに登場する女性たちの強さを強調させる…
◎ 田中絹代扮するお春さんの直向きな姿に心を打たれる。
何か大きな事件が起きるわけではないが、それぞれが満ち足りない気持ちを持ちながら今日も河が流れて行くように人生も進んでいく。
芸者の三線の音や酔…
凄い顔ぶれだ。田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子の三枚看板に杉村春子、岡田茉莉子などなど。名女優たちの演技合戦を成瀬巳喜男が仕切る。芸者置屋を舞台にした群像劇だが、山田と杉村の存在感が群を抜いていた印象…
>>続きを読む幸田文の『流れる』を読んで、映画化されたものも見てみたくなって、配信レンタルで見る。
原作を読んでいると、主人公がもっと逞しくて、もっとポジティブで面白いんだけど、映画では割とあっさりと描かれてい…