夢と現実が入り混じる物語。
パプリカは後発ですが、結末はトータルリコールの方がスッキリしていると感じた。
結局、夢なのか現実なのかはっきりしないわけですが、現実にしては都合のいい展開ばかりなので多分、夢。(タクシー運転手が実は敵の一味で、削岩機で攻撃してくるとかはかなりご都合主義だよね?笑)
とりあえず、The thing的な超きもちわりい造形と、死亡シーンは当時の空気感がヒシヒシと伝わってきたのは確かである。
特にシュワちゃんとヒロインの顔面が膨張するシーンは今の映画ではなかなかお目にかからないでしょう。
つまり1990年くらいではネットも普及してないわけで、エロ、グロはみたくてもみれないウズウズキッズには堪らない娯楽映画の重要要素だったんだろうなあと思いを馳せるわけです。
今は寧ろ、食傷気味でもっとクリアで理想的なキレイな世界が求められているように感じます。(アニメから劇画が衰退したように、見たくないものは描かない風潮)
物語的には、現代から見ると特筆することはないですが当時では夢、現実などを扱っているSFはまだ黎明期ですごくセンセーショナルだったことは容易に想像できますね。