実は初ストローブ=ユイレ。映画ってこんなこともできるんだと今更ながら新鮮な静かな驚き。演劇ではできないことだ。
クラシックおよび古楽に疎い私でも名前は知っていたグスタフ・レオンハルトがバッハを演じ…
2023.6.13 27-96
音楽としての声とテキストとしての楽譜があり、彼らの訴えは音楽として響く。最後は視力を失い、バッハは亡くなる。
語り手が妻の日記であることは、あまりよくわかっていない…
バッハの映像なんて当然残っていないのだけど、この映画よりもホンモノに切迫した映像は作れないだろうなと確信を持って言える。どこまでもニセモノである映画という形式の臨界点に限りなく近づけているのではない…
>>続きを読む通常のドキュメンタリーとも劇映画とも違う、当時の風俗や小道具を徹底的に再現した美術、そして舞台となる中世ヨーロッパで使用された楽器を使用してのプロによる演奏がまるで当時の資料を最初から最後まで読んで…
>>続きを読む演奏者よりも天井や壁の余白にやたらと目がいってしまい、ついには対象の人物がいなくなる浜辺や空のショットの方が惹かれたので、俺はバッハにもクラシックにも興味がないということなんだろうな。これが灰野敬ニ…
>>続きを読む日記と称したフィクションがホンモノだとして出版されたこともあり、というかむしろそっちの方が有名になったりしているバッハの妻の日記を元にしたフィクション。ほぼ史実に基づくらしいが、どの行も監督の創作ら…
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