だすぷーちん

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖のだすぷーちんのレビュー・感想・評価

2.7
SF調パニックアクション……とはいえ、科学考証が無茶苦茶……。

ウィルスと、細菌、違うし!

そもそも、邦題の名付けが無茶苦茶……。

それだけでなく、お話のしっちゃかめっちゃかぶりも最高なのですよ……。

ワッツ博士が、光学顕微鏡でウィルスの死滅を観察していたり(お前の眼は神眼か?) 。

抗生物質でなんとかするんや!(いやいや、ウィルスに抗生物質は効かないし!!) とか!

とにかくいきおいで押し切ってくるスタイル!

ウィルス兵器、トリクシーウィルスを積んだ輸送機が、アメの田舎町、エヴァンズ・シティに墜落!

トリクシーウィルスが、シテイの水源を汚染してしまった!

おぅ!

キンジ・深作の復活の日か!

もしくは、ワイルド7 「爆破105」か!

似た設定のお話はまあ、こんなもんでしょうかねー。

エヴァンズ・シティは、人口3600人の小さなお街。

ウィルスにやられると、人間はDQN化してしまいます(どんなウィルスやねん!) 。

早速、男性が発狂、奥さんを手にかけ、家に火を放つ!

軍は、この事件をこっそりと処理するために、部隊を現地に送りました。

街の住民を隔離して、口止めするためです。

山田君!いうこと聞かない奴は、座布団全部とってやって!ついでに命もとっていいから!

ついでにウィルスを焼き払うために、核兵器も使っちゃおうかなあ♪。

軽いのりで、そういう話まで出てきちゃう。

もうね、無茶苦茶。

専門家会議の尾身会長だってそこまでアホはやらないぞ!

さすが、原爆をぼっとん、ぼっとん、よその国に落とすような国の奴らは考えることがちがう!!

主人公の地元民、デビッド、ジュディのかぽうは、仲間と一緒に処理部隊から逃げようとします。

捕まったら、殺されるかもしれんし!

そういう、ドキドキパニック映画ですなんですけど、このかぽうにあまり感情移入ができないこともあり、全体的に盛り上がりには欠けているようで、残念でございますわ……。
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