SF調パニックアクション……とはいえ、科学考証が無茶苦茶……。
ウィルスと、細菌、違うし!
そもそも、邦題の名付けが無茶苦茶……。
それだけでなく、お話のしっちゃかめっちゃかぶりも最高なのですよ……。
ワッツ博士が、光学顕微鏡でウィルスの死滅を観察していたり(お前の眼は神眼か?) 。
抗生物質でなんとかするんや!(いやいや、ウィルスに抗生物質は効かないし!!) とか!
とにかくいきおいで押し切ってくるスタイル!
ウィルス兵器、トリクシーウィルスを積んだ輸送機が、アメの田舎町、エヴァンズ・シティに墜落!
トリクシーウィルスが、シテイの水源を汚染してしまった!
おぅ!
キンジ・深作の復活の日か!
もしくは、ワイルド7 「爆破105」か!
似た設定のお話はまあ、こんなもんでしょうかねー。
エヴァンズ・シティは、人口3600人の小さなお街。
ウィルスにやられると、人間はDQN化してしまいます(どんなウィルスやねん!) 。
早速、男性が発狂、奥さんを手にかけ、家に火を放つ!
軍は、この事件をこっそりと処理するために、部隊を現地に送りました。
街の住民を隔離して、口止めするためです。
山田君!いうこと聞かない奴は、座布団全部とってやって!ついでに命もとっていいから!
ついでにウィルスを焼き払うために、核兵器も使っちゃおうかなあ♪。
軽いのりで、そういう話まで出てきちゃう。
もうね、無茶苦茶。
専門家会議の尾身会長だってそこまでアホはやらないぞ!
さすが、原爆をぼっとん、ぼっとん、よその国に落とすような国の奴らは考えることがちがう!!
主人公の地元民、デビッド、ジュディのかぽうは、仲間と一緒に処理部隊から逃げようとします。
捕まったら、殺されるかもしれんし!
そういう、ドキドキパニック映画ですなんですけど、このかぽうにあまり感情移入ができないこともあり、全体的に盛り上がりには欠けているようで、残念でございますわ……。