のっけから面白い！ 轟音が鳴り響き続けるオープニング。脱出してからの静寂、、からの襲撃＆爆発。めっちゃ娯楽映画してて最高。
前作は陰影溢れる悪の映画だったけど、今作はフラット。精神病院の部屋、マブゼのいるカーテン部屋。カーテン部屋の徹底的な無が怖い。『ドクトル・マブゼ』でのように、悪にまとう怪しいカリスマ性はもはやない。指示されたテロを淡々とこなすだけのシステム化された犯罪組織の中に、書かれた落書きの枚数でマブゼの精神状態を管理する白い病院の中に悪と呼ばれうるものが存在する。それであのラスト。『絞殺魔』みたいでアガるし、『CURE』に通じる悪の継承映画でもある。
