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燃えよ剣のodyssのレビュー・感想・評価

燃えよ剣(1966年製作の映画)
2.7
【今見るとやはり古びた部分が】

土方歳三(栗塚旭)が田舎の剣術使いから新撰組の幹部になって行くまでの過程をたどっています。近藤勇(和崎俊也)や沖田総司との関係も描かれています。

ただ、この種の作品にありがちなことですが、ヒロインとして佐絵(小林哲子)という女性が出てきてそれ相応の役割を果たすことになっているものの、今から見るといかにも類型的というか、ご都合主義的な印象があります。

むしろ新撰組内部の男同士の友愛、今風に言うなら男子同性愛集団内部のさまざまな様相を描いたほうが良かったのではないかという気もしますが、それはあくまで現時点からの感想で、この映画が作られた1966年に大衆向けに作るとなればこんな感じにするしかなかったのでしょう。

土方役の栗塚旭を初め、近藤勇役も、敵方の武士役も、みなそれぞれ一定レベル以上の顔立ちで、この頃の日本映画界はけっこう人材が豊かだったんだな、と思いました。
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