あおいことり

燃えよ剣のあおいことりのレビュー・感想・評価

燃えよ剣(1966年製作の映画)
2.0
持ち点1.0±
★演者 0.5
★演技 0.5

小説未読

土方と佐絵の悲恋の物語。
架空の恋人とライバルを設けて池田屋事件までを描いている。

《感想》
佐絵が勤王派で暗躍する様子が物足りず、また拷問前から仲間を簡単に裏切るなど
物語を進めるコマなので感情移入出来ず。土方のどこに惹かれたのか…男前の価値観が現代と違うので不思議。悲恋なのにちっとも悲しくない。

《あらすじ》 ※自分用まとめ
土方は義兄の日野宿で天然理心流の近藤と共に出稽古をしている。たまたま甲源一刀流の比留間、六車、七里が道場破りに来るが竹刀の勝負で土方は負けてしまう。その日くらやみ祭で般若の面をつけた女に出くわした土方。運命を感じた二人はその日のうちに結ばれるが、女は佐絵と言って府中の六社明神の宮司の娘で猿渡佐渡守の妹。高貴な女を好む土方は満更でもない様子で早速お屋敷に忍び込み逢瀬を交わす。屋敷を後にすると佐絵の護衛が闇討ちをかけてきた。護衛は甲源一刀流の六車。真剣勝負で土方は初めて人を斬り殺してしまう。

婚礼が決まっていた佐絵は身分を捨てても逃げたいと考えていた。佐絵は土方に一緒に逃げてと頼む。土方はこの乱世において剣こそが生きる道と考えており「女の好きと男の好きは違う。男の命は勝つ事」と佐絵につれない態度をとりながら抱きしめようとする。佐絵は土方を振り解いて逃げ帰ってしまう。

七里が道場に現れて、土方と剣を交える。その剣筋から六車殺害は土方の犯行だと確信した七里。以後、土方を付け狙う。

七里達に襲われた土方は沖田と共に佐絵のところに逃げ込む。佐絵は別れ際に京に参りますと告げる。

5年後、浪士隊は京へ上る。芹沢と共に裏切り者の清河に切り込み、敵から身を隠しているところを佐絵に助けられる。しかし佐絵は勤王派になっていた。佐絵と土方は再び結ばれるが、去り際に土方は再び会う事はないと言う。佐絵は清河が京を去ると自陣の情報を土方に漏らした。七里はそれを隠れて聞いていた。

新撰組として名を馳せていく土方達。芹沢や新見は商人をゆすり金品をたかるなど悪行を重ねていく。局中法度を掲げて制裁を重ねる土方達。副長土方歳三の誕生。

翌年
京都大火を目論む浪士たちの拠点を拉致した古高を拷問して聞き出す新撰組。そんな折り土方宛に佐絵から手紙が届く。佐絵の元を訪ねると手紙は偽物で、七里の罠と判明する。

佐絵を拷問する新撰組。土方も今の佐絵は俺の敵と助けようともしない。佐絵は土方だけを側に呼び、池田屋が拠点と伝える。

近藤班は池田屋、土方班は丹虎の二手に別れて目的の場所に向かう新撰組。結局は佐絵の言葉が正しいとわかり、土方等も池田屋へ合流して捕縛が成功する。

佐絵の元へ向かう土方の前に七里が現れて再び相対するがあっけなく七里は敗れる。
土方は佐絵の許に駆けつけたが佐絵は自害して果てていた。
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