ハレンチ学園在学生

チャイニーズ・ブッキーを殺した男のハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

4.1
76年作品。なかなか見る機会がなかったのでDVDを購入。冒頭、黒地に白抜きの毛筆書体で「誅殺地下老闆」と出てきたときは違うDVDがパッケージされているのかと思った。ストリップクラブ「クレイジー・ホース」のオーナー、コズモ(ベン・ギャザラ)が、店に来た客(本当はギャング)に仕組まれたギャンブルで大負けしその肩代わりに中国人「呑み屋」の殺害を請け負わされるが、実はその中国人が西海岸のボスで、ギャングからも中国人組織からも命を狙われるというストーリー。画面の荒涼感が凄まじく、情景が暗くかつ接写で何が起こっているのか判然としない。不穏この上ない空間演出がノワールと一言で片づけられない独特の世界観を生んでいる。初見だと思っていたが、チャイニーズ・ブッキー殺害のために家に侵入する場面は見覚えがあり、はていったいどこで見たのだか記憶を辿ってみたがわからなかった。ベン・ギャザラが渋すぎる。