らんらん

五人の突撃隊のらんらんのレビュー・感想・評価

五人の突撃隊(1961年製作の映画)
4.0
【あらすじ】
ビルマの奥地で侵攻作戦を進行中の野上(大坂志郎)大隊であるがジャングルを隔ててすぐ近くには敵軍が集結し始めていた
兵は疲労しきっており補給もままならず、もはや戦える状態ではないのだが軍本部の意向により後退は許されない
部下たちを犬死させないため強硬に撤退を進言していた少将山村聰は現場の指揮官を命じられてしまう
上層部の意向と前線の現実に苦悩する山村聰や大坂志郎、そして実際に前線に立つ兵士(本郷功次郎ら)らの運命は、、、
【感想】
評価が高いのも頷けるいい映画だと思う
冒頭の戦闘シーンから気合入ってる感じがする
時折個人毎の回想シーンがあったりするところなんかは戦争映画のあるあるなんだけど
この映画がよくある戦争映画と違うのはちゃんと敵が出てくるって点
予算の都合とかいろいろ事情があるんだろうけど敵の姿がほとんど見えない戦争映画が多い中でちゃんと敵兵が出てきて戦ってる姿が見られるって点なんかも評価したいところ
あとは変に美化してなかったり、ゴリゴリの反戦って感じでもなく、このあたりも好きなところ

マイナス点をあげるなら、タイトルがいまいち
五人の突撃隊ねー、五人ってのは回想シーンのあるメインの出演者、最後に戦車に乗り込んで敵を食い止めるシンガリの役割をするメンバー、本郷功次郎、川口浩、藤巻潤、川崎敬三、大辻伺郎を指すんですが
突撃隊って感じでもないというか、もっといいタイトルいくらでもあると思うんだけどなーって、、、

前々からこの映画の存在自体は知ってたけど、この中身がいまいちわからないタイトルと、ちょっと地味な感じのするキャストからなかなか見てみようと思わなかったもん
実際見てても回想シーンの女優さんたちが誰もわからないw
この辺がちょっともったいないかなぁって、三大女優とまではいかなくても誰かいなかったのかなーとか、、、この頃なら叶順子とか野添ひとみ、江波杏子あたり?

ってことでまとめると
地味ながらいい映画!
この地味さが良いとも言えるし、ストーリーが良いだけにもう少し有名な出演者で見たかった的なもったいなさ?もあるし
でも当時で他に誰がいるのかと考えると長谷川一夫や雷蔵は違う気がするし、勝新だと兵隊やくざみたいになる気もするし、船越英二だとおっさん過ぎる気もするし、、、って考えると小粒な分5人で!って感じになったのかなぁとか思ったり
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