小津安次郎 脚本、監督作品
丸の内の会社で機械部の部長として働く佐竹茂吉(佐分利信)は質素で穏やかな生活を好む。一方、妻の妙子(木暮実千代)は裕福な家庭に育ち地味な夫への不満を募らせている
…
ヴァルダのラ・ポワント・クールト、ドワネル3作目の家庭、倦怠期の夫婦をテーマとした映画は何故か見入ってしまう
決定的に異なるのは配偶者への興味の有無で
あるが、放任や無関心とも見える茂吉のそれは夫婦…
このレビューはネタバレを含みます
「東京物語」の一作前。
お見合いで成立した夫婦のその後がモチーフで、ボタンの掛け違いやら、離婚の危機やら、仲直りやらを描いてる。
タイトルであるお茶漬けの味から逆算して作ってあるんだけど、あまりに巧…
人との関係において、「相手に興味が無い」という状態を改善するのは難しい。この時代の夫婦だと、別れるということを簡単に選択はできないと思うし。茂吉は出世してるのだけど、楽しそうには見えなくて、最初は人…
>>続きを読む松竹株式会社