ねっしー

101匹わんちゃんのねっしーのレビュー・感想・評価

101匹わんちゃん(1961年製作の映画)
3.8
この画像かわいい!!
同じ動物もので『わんわん物語』の野良犬達がカメオ出演(?)しています!

ディズニー作品を順番に観ているのですが、制作技法の変化に気付けて面白いです。
この作品ではゼログラフィを用いていて、特にクルエラ・ド・ビルの車にその影響がはっきり見て取れます。ちなみにゼログラフィをアニメに使ったのは本作が初めての試み。『眠れる森の美女』にめちゃくちゃな制作費をかけたにもかかわらず、興行が振るわなかったため予算カットの方法として活躍したそうです。

そういった技術も含めて、手描きの使い方が一番上手いのはこの辺りかもしれません。
これまでだと『眠れる森の美女』はもちろんのこと『ダンボ』や『シンデレラ』などかなり描くのがしんどそうな作品が多いです。
一方で少し進んだ『おしゃれキャット』はラフスケッチのような複線で、受けが良くないのもそういうポイントが影響していますね。
もちろん、それぞれのタッチが魅力的で、作品世界を作るに重要な役割を果たしています。
手数をうまく減らして予算を抑えつつも、『101匹わんちゃん』らしいお洒落でしっかりした雰囲気も作っている見事なアニメーターの技を感じます。

アニメの技法を勉強するのも面白そうです。


ストーリーでは、エピローグのポンゴによる出会いの作戦が面白いです!
飼い主とダルメシアンの2つの夫婦の誕生。Filmarks版の画像がこの場面ですね!

あとは「たそがれの遠吠え」ね。笑
緊急通信に使ってるけど、元はあれでゴシップって!
ロンドン中に自分の噂が流れたら最悪ですよ笑
ねっしー

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