映画館で見た。
初回よりは俯瞰で見れたからなんでこんなことになっちゃうんだよう〜という辛さはあったけれども、セルマにとってはハッピーエンドなんだと思うのは変わらず。
誰もが思うことかもしれないけれど
これはもう何から何までセルマがキリストだと思わせるものが無かった?
キリストはもしかしたら、その誠実さや馬鹿みたいなひたむきさや深い愛情で自ずと周りが変化せざるにはいられない、という奇跡を起こし続けたのでは?
今回は特にそう思った。
だからラースフォントリアーも、これを悲劇のつもりで書いてないんじゃないか。十字架を背負いゴルゴダの丘で処刑されたイエス同様、絞首刑に処されたセルマも復活を遂げるのではないか。そんな優しさは少し感じました。
女性の描き方に関しても、遠藤周作の描くキリスト教の女性像という感じがした。愚かな男性に対比されて本質を見抜き愛を貫く女性が一貫してるなぁと。
撮影に関しては、手持ちで動き感がザクザクにあるこの感じ、すごく初見の時から好きだったけれど、セルマの近視、弱視の目で捉えた世界の表現方法だったのではないかと感じました。
わーわーゆーとりますが、実際はラストが辛くて開始5分からずっと嗚咽してた。
本当はもっと大声でワンワン泣きたかったよ。人がいない映画館でまた何年か後に見たいです、私は。