・ホームカメラで撮られたかのような独特なカメラワークと画像の荒さ。映像は常に色が薄く冷たい印象を持つが、大好きなミュージカルを想うときだけ画面が鮮やかになり幸せな表情で踊るセルマが出てくる。
その反面、歌が終わった時には目が見えなくなることだけでも辛いのにさらに地に落とされるような冷たい現実の色に戻され、辛さを突きつけてくる。
・自分を犠牲にしすぎる息子を想う母親の話。自分の弱さのせいでセルマの人生を崩したあの警官は許せないが、セルマもちょっと頑固なところがある点は全体的にやきもきする。
・ストーリーに水を差すようだが、もう少し誰かの一工夫で助けられるような気がした。誰かがお金を一瞬でも肩代わりしてあげれば、命は救える可能性はできたし、セルマの貯金缶の指紋とれば決定的な証拠が取れるだろうし、、
