ビョークが演じる主人公は、ミュージカルダンサーに憧れ、
工場で働きながら、劇団で練習を積む毎日を送っているのですが、
遺伝的な目の病で、日に日に視力を失い、
1年以内には失明するという設定です。
序盤の隣人との関係のごく自然な感じが好きです。
工場での労働の姿は、今にもプレス機に手を挟みそうで、
危なっかしくて目を背けたくなります。
ミュージカル映画なので、登場人物が急に踊りだしたりするのですが、
それはあくまで目があまり見えない主人公の妄想であって、
現実世界とははっきり区別されています。
現実世界と妄想世界との対比が面白いです。
ミュージカルが苦手であっても、
ミュージカル好きの妄想なら仕方ないと、
受け入れることができます。
中盤で主人公が犯罪に巻き込まれるのですが、
そこからの主人公の行動が、
すべて主人公が不都合になるようなご都合主義です。
見てて歯がゆくなってきます。
この部分がもうちょっと納得できるものなら傑作だと思うのですが。
エンディングの余韻の部分で、頭に浮かんだものは、
以下に示すイメージでした。
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