このレビューはネタバレを含みます
俗に言う"胸糞映画"。
とにかく救いがなくて、あまりにも残酷。胸が痛くて見ていられないシーンも多かった。
でもそれ以上に、セルマの無邪気さ、夢を追いかける真っ直ぐさ、息子への愛情深さに惹かれた。
ミュージカル女優を目指すセルマの空想シーンで流れる曲は名曲ばかりですごく引き込まれた。
最期、セルマが初めて空想じゃなく現実で歌うのは絞首台の上。歌の内容は、彼女が何よりも大事にしてきた息子のジーンに向けて。しかしその歌は、刑の執行によって途中で終わる。このラストシーンを見てボロボロ泣いた。
Bjorkの圧倒的な歌唱力と迫真の演技が本当に魅力的。内容は辛いけどまた見たい。