ダンサー・イン・ザ・ダークのzのネタバレレビュー・内容・結末

先にマイナスな感想を言うと、共感できる人物がほぼいない、かつカメラワークで画面酔いしそうなのがストレスで、イライラして涙が一滴も出なかった。
私の母親も、私がセルマの息子と同じくらいの歳に亡くなって、しばらく辛くて自分に負い目を感じたことがあるから、セルマが死を選んだことがエゴとしか感じられなかった。
政治的や宗教的な理由が故だとは思うが、息子の将来よりもビルの約束を守ったのが1番理解し難いところだった。詳しくそこら辺を学んでいればもう少し見方は変わったかもしれない。
あと最後の文が蛇足だと思った。

ただ、ミュージカルシーンは好きだった。ストーリーも全く飽きずに観られたし、最後まで読めない息を呑む展開だったのも良かった。
単純に可哀想で胸糞、という映画じゃなくて、終わった後に良くも悪くもしばらく色々と考えてしまう映画だった。