taya

ダンサー・イン・ザ・ダークのtayaのレビュー・感想・評価

3.9
人が考えたとは思えないような最悪の展開を目にして、自分が物語に救いを求めていることを実感した
最後のセルマの叫び声は聞いていられなかった

全てを投げ打つ無償の愛、自己犠牲は素晴らしいとは思うが全肯定はできない
誰しも自分が幸せになるように生きてほしい
セルマにとっては息子のために全てを投げ出すことこそ幸せだったのかもしれないが、彼女の運命はあまりにも残酷

ミュージカルパートが人物の感情の発露ではなく空想でしかないように、現実は過酷なのに物語は希望に満ちていることに対するアンチテーゼとしてのストーリーなのか、はたまたシンプルに露悪的な監督の感性によるストーリーなのかまでは読み取れなかった

あまり普段聞かないジャンルだからかもしれないが、今聴いても新しい音楽は素晴らしかった
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