どうしようもなく漂ってくる安っぽさ陳腐さ
以前同じ監督の他作品であまり芳しい印象を受けなかったが、本作も演出・映像という点で冴えのなさを味わわされる結果となったのは誠に残念。
原作は知らず、脚本の良し悪しも私には判断できない。責めはひとえに監督のセンスにあるような気がする。
カメラで気になったのが引きの定点撮影。大事な場面でも表情が全く分からず会話だけというシーンが何か所かあり興を大きく削がれてしまった。
仮に同じシナリオでも細かいカット割りなど現代的演出を施すなら全く違ったかもしれない。
俳優陣では主演仲村トオルがかなり微妙。セリフや表情が「もさつく」ような感じは否めず、一流の演技という印象はうーん・・・
いやそれすら切れのある演出であればどうなっていたか何とも言えない。
ただし、個人的に感じた冴えのない演出は見方を変えれば落ち着いて見られるという長所になるかもしれないので、そんな感じを好む人には向いているのだろう。
1.3倍速視聴で上の感想なので普通速だとネガ感はもっとアップしただろう。
002010