晴海通り

しとやかな獣の晴海通りのレビュー・感想・評価

しとやかな獣(1962年製作の映画)
3.9
とんがってますねぇ〜すぐにでも舞台化できそうなくらいのセット。父・母・若尾文子が上手すぎる。怒鳴ったり喚いたりするばかりで薄っぺらい男たちの中で、クールに黒真珠のごとく妖しく輝く若尾文子。しとやか、したたか。そしてこれだけ登場人物全員がそろばん勘定に長けているのもすごい。怖いぐらい。私は途中で色んなことが分からなくなった(笑)

笛と太鼓の音に乗せて展開される狂気。戦後のあの頃(1962年はオリンピック景気だったそうです)には、もしかしたら身近にあった話しなのかも。
晴海通り

晴海通り