松岡茉優

赤ちゃん泥棒の松岡茉優のレビュー・感想・評価

赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)
4.7
最高に面白い。コーエン兄弟全然好きじゃないと思っていたのにこれは大好き。子宝に恵まれない元犯罪者の夫と警官の妻が、5つ子を産んだ夫婦の家から文字通りの「赤ちゃん泥棒」を行う。
コーエン兄弟の映画ってスノッブなセリフがずっと続く脚本の映画みたいなイメージが強かったのだが、本作はテンポの良さに加えて登場人物の動きがいちいちスプラスティックなのが最高。泥沼から脱獄囚2人が出てくるの死ぬほど意味がわからないし、終盤のとあるシーンでひたすら叫びまくっててめちゃくちゃ笑った。犬が大量に追いかけてくるのと地獄からの使者のシーンがいちいち面白い。ニコラス・ケイジはもちろん良かったが、ホリー・ハンターもなかなかノリノリであった。ラストはちょっとタイム・アバンチュール感あって思わず泣いた。スノッブなラストの台詞も最高。
松岡茉優

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