Melko

処刑ライダーのMelkoのレビュー・感想・評価

処刑ライダー(1986年製作の映画)
3.8
"Who are you, bro?”
“You said it, Billy.”

何のヒネリもない直球勝負のタイトルに、ファンタジーホラーみのあるアマプラのジャケットに惹かれて見て見たのだが。
頭の悪そーなthe80’s!のHR/HMをBGMに、なんでそうなるねん!な強引展開に、ホントに要る?って聞きたくなるイチャラブシーン、煮え切らないヒロインに、バイクではなくインターセプター(車)乗りの処刑ライダーと、超C級のツッコミどころを感じ、遠い目で事の顛末を見守っていたら、あら?
ラスト10分が謎に胸熱だったのだが…?出てきたキャラのことを1人も無駄にせず、キッチリちゃんと落とし前とメッセージを伝えていくのは潔し!それだけで0.5スコアあげちゃう!

処刑ライダー とタイトルつけたからにはなのか、C級だけど意外とちゃんとバトル走行シーンは映してくれる。疾走感を忘れないのも良き
何度も出てくる爆破シーンは、謎に全部超気合入ってた笑 とにかく爆破したかったのね笑
清々しいほど性格悪くて人の話を聞かない妄想超サイコ野郎パッカード。手下に比べると老けて見えるし、何より髪型が鬼ダサい。
サイコ野郎は命知らず。目の前でショットガン向けられても微動だにしない。狂ってやがるぜ!そして、サイコ野郎は一途なストーキング野郎でもある。怖いしキモいし最悪だ!でもなんか目は綺麗だ!「お前は俺の女だ…」連呼するの怖い。
だけど、それもこれも、ヒロイン ケリーの態度がハッキリしないのが悪い。グズグズ態度を決めないカッコ悪い女は見てて気持ちのいいもんではない。せっかくジェイクが、バカでもわかる易しい言葉で「覚悟を決めろ」と言ってるのに。嫌って遅いよ!長いものに巻かれてたのでは?ホントにジェイミーのこと悲しんでたのか?!

パッカードの手下達がそれぞれキャラ濃くてクセ強いし、見せ場も重要なセリフもあり、完全なモブキャラである警部補も途中から出てきて最後まで割と大事な役を担うし、一連の事件は死んだジェイミーがやったんだと謎に理解が良くスッと手を引くおかげでスパッと終わる
ジェイミーとパッカードの因縁や、ジェイミーとビリーの兄弟愛とかジェイミーとケリーの恋仲とか、過去の因縁をもっと深掘りしてほしかった気もするけど、それが一切ない思い切りの良さが胸焼けしない、80年代!って感じ。三ツ矢サイダーみたい

勧善懲悪!
成敗の仕方は待ち伏せ衝突に特攻!ヒネリは無し!あんなに派手に爆発炎上してるのになぜ遺体は綺麗なんだ!
立場を弁えて向かってこない奴まで追いかけて殺したりはしない、話のわかる処刑ライダー
原題 Wraith(幽霊)は、役目を終えても帰らない!マジか!なんやねんそれ!

カラッとした明るいロックなBGM、どれも良かったけど、序盤でかかったオジーのLoser, I’m a secret loser〜♪って曲が忘れられない笑 なんやねんsecret loserって笑
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