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処刑ライダーのとぽとぽのレビュー・感想・評価

処刑ライダー(1986年製作の映画)
2.5
少年心忘れないアイデアや造形愛と、おまけに当時らしい音楽満載な作品だけど、その割には肝心の刺激薄め。もう少し面白いか、癖があれば、十分カルト映画になったろうとも思う世界観。そんな風に作り手は楽しんでいる感あるけど、同時にアイデアだけの出オチ感ハンパなく、観客としては、たまの爆発以外これといった映画的カタルシスもなく置いてきぼりにされたきらいがある。もちろん映画を楽しむ上で主人公に共感することだけが全てだとは思わないけど、にしてもこのチャーリー・シーン演じる復讐に燃えるタイトルロールのバックグラウンドが全く見えない上に、最後の最後まで劇中で少しも困らされていない。相手によって微塵も追い詰められることがないのだ、なんて余裕かつ一方的な戦いというか復讐劇。レース吹っかけて車巻き上げるという、マッドマックスの世界みたいにやりたい放題なギャング・不良ども。その不良の中にはイレイザーヘッドな髪型のやつもいる。これはめでたしめでたし、なのか?
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