秋吉

おおかみこどもの雨と雪の秋吉のレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.0
盛りだくさんの内容が怒涛のように詰め込まれていくんやけど、ホント色んなシーンがキラキラ輝いてる作品。
家族や恋人への思いが、自然の強さと難しさとすばらしさと、心の葛藤と成長と、いーーっぱいが描かれてるんやけど、真ん中に一本通った芯があってブレない!
最後のほうのシーンで雨が崖を登っていくとき、最初は泣いていた花が、笑顔で応援するシーンが心に一番印象的に残ってます。画面だけじゃなくて、心がぱあーーーーっと明るくなる素晴らしいシーン。
泣きまくりました。
いやー、お見事。

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と数年前までは思っていたのですが、年を重ねて見直すと捉え方が変わりますね。
細田守さんの作品は現実との矛盾~とかそんなの考えたらダメでただハイテンポなエンターテイメントとしてとらえるとすごくいい作品なのですが、母子家庭とか、人とオオカミとのルーツの葛藤とか、現実社会の問題をからめる必要はあったのかと・・・
そんなの抜きにしてサマーウォーズみたいにただただテンポよく音楽と映像が素晴らしい爽快アニメーションに細田さんならできたと思うんですよね。そういう意味で☆が一つ減りました。
秋吉

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