ホニャララ

おおかみこどもの雨と雪のホニャララのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
3.4
映像はすごくキレイ。多分ハウルの動く城あたりを最後にジブリも見てねーからアニメの映像技術どうのとかはわかんないけど街なかのモブがそれぞれ動いてんのとか、水面に歪んで映る立ち姿とか、蚊帳に透けてる雰囲気とか羽虫の大群とか蓮に雨水が落ちて玉になってく感じは写実的で見惚れる。父と母との恋愛、母子の生活、花と雪と雨の成長の三本柱なんだろうけど、気になるところはたくさん。苦学生なのにあっさりデキ婚するとかないし、出生届は?就学通知届いたん?とか、オオカミパパの貯金にしたって、免許とってんなら戸籍もあって口座も作れたんだろうけど大学に潜る必然性もよくわかんないし、待ちぼうけくらってもとりあえず笑える花の処世術が闇深そう。学校にいる雪と嵐のなか恐らくもう戻らないつもりで家を出た雨だったら雨を追いかけるのはわかるんだけどその間雪は普通にトゥンク…ッな展開迎えてるしじゃあそうちゃんは大人になって一匹狼になって、そしたら狼同仲良くしようぜとか子供ながらの先をビタ一文見据えない将来の約束とか言ってほしかった。結局花は一人になって、雪が何歳の視点で終始モノローグを語ってるのかよくわかんなくてなんかふわっといい感じで終わったけどちょっと怖い余韻が残る気がする。山に引っ越してはしゃいでる雪とシティボーイ育ちが抜けない雨の対比が可愛かった。
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