Keito

おおかみこどもの雨と雪のKeitoのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.0
私が愛したのは狼人間でした。

世界は私の知らない物事で溢れている。

花のように笑顔を絶やさない。

細田守 監督・脚本。


まだ自分が幼い頃に金曜ロードショーで数えきれないくらい放映されていた本作。
久しぶりに鑑賞してみましたが、やはり涙が止まらないです...。
花の精神的な強さと絶対に子供達を守るという母親としての信念が素敵で多くの人の心を震わせたのは予想がつくかなと。

夫が他界し、精神的にも肉体的にも辛い日々だったと思いますが、彼女には「雨」と「雪」というかけがえのない子供達が常に側にいたということが心の支えになったことは間違いありません。

最終的には2人とも自身の道を選び、巣立っていきますが、その時に花がかけた言葉「しっかり生きて」というメッセージの場面が個人的に一番の感動シーン。
誰だって別れは悲しいけれど、成長した子を見送るというのが親としての最大喜びだと考えるとあれほど素晴らしいハッピーエンドはないかなと思います。

映画情報

「時をかける少女」「サマーウォーズ」の細田守監督が、「母と子」をテーマに描くオリジナルの劇場長編アニメーション。人間と狼の2つの顔をもつ「おおかみこども」の姉弟を、女手ひとつで育て上げていく人間の女性・花の13年間の物語を描く。「おおかみおとこ」と恋に落ちた19歳の女子大生・花は、やがて2人の子どもを授かる。雪と雨と名づけられたその子どもたちは、人間と狼の顔をあわせもった「おおかみこども」で、その秘密を守るため家族4人は都会の片隅でつつましく暮らしていた。しかし、おおかみおとこが突然この世を去り、取り残されてしまった花は、雪と雨をつれて都会を離れ、豊かな自然に囲まれた田舎町に移り住む。「時をかける少女」「サマーウォーズ」に続いて脚本を奥寺佐渡子、キャラクターデザインを貞本義行が手がけた。第36回日本アカデミー賞では、最優秀アニメーション映画賞を受賞した。
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