おなべ

おおかみこどもの雨と雪のおなべのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
4.0
評価は結構厳しいけど、個人的にとても見入って観てしまった映画。
生まれて初めて、映画を観て小説を読みたいと思い小説を買ってしまった。

人と狼の姿になれる"彼"と、ごく普通の女子大生「花」との出会いからこの物語は始まる。
子供の名前は「雨」と「雪」で、2人とも狼の姿にも人間の姿にもなる事ができ、そんな2人も大きくなって人間として生きて行くのか、狼として生きていくのか、大きな選択を迫られる事に。

家族の絆を描いた感動長編アニメ作品。

真面目で優しくて良く笑う花が、子育てに苦悩しながらしっかり2人の子供を女手一つで一所懸命育ててる姿を見て、こんな人中々いないと思った。また雨と雪も周りとは違うと気付きつつ、徐々に色んな事を覚えて成長していく姿を、親心を持ちつ感じながら観てしまったなぁ。

不思議な点も幾つかあって、彼氏であり旦那の「彼」の名前が1度も出てこなかったり、その「彼」が理由もわからず死んでしまったり、その点をスッキリすべく原作を読んだけど結局のところハッキリせず…。

雪が降った次の日に、家族3人ではしゃいだり颯爽と雪の中を駆け抜けたり、大声出したりしたシーンは本当に幸せそうで、こんな風に子供との自然の中での生活もいいなって思った。

段々と子供が大きくなって、ある程度知恵がついた時に反抗期や兄弟喧嘩などの問題も増えてきて、言う事を聞かなかったり、手に負えない様子の子供達を前に、心はとっても強い花が、だいぶ落ち込み傷付いてる花を見て親ってこんな気持ちだったんだとしみじみと感じた。

あと挿入歌がホントに生活感があったり、臨場感あふれる音楽でとても高揚した。ちなみに朝の目覚ましはこの挿入歌にしてるのさ。

細田守監督作品が好きで、スタジオ地図SHOPにも行ってグッズなどを購入しました。買った次の日にバスに忘れました。普通にこの映画より切なかった。
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