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裏切りの街角のkazu1961のレビュー・感想・評価

裏切りの街角(1949年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-088 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋ロバート・シオドマク監督のフィルム・ノワール作品。これぞファム・ファタールという、愛してはいけない女性を愛した男、最も悲劇的なノワール作品と言われる本作のクライマックス以降の展開は見事です。

🖋クライマックスの煙の中での現金輸送車襲撃で一気テンションがあがり、その後の主人公スティーブ(バート・ランカスター)の入院シーンから悲劇的なエンディングは本当に見事。物語の重なり合うプロット、リアリズム、シオドマク監督ならではの様式美で描かれた見事な作品です。

🖋ファム・ファタールの愛があるのか無いのか、その曖昧な美女アンナをイヴォンヌ・デ・カーロが見事に演じています。バート・ランカスターはいつものバート・ランカスターですね(笑)。

😨Story:(参考:ランダム・ノワール)
数年前にアンナ(イヴォンヌ・デ・カーロ)と離婚したスティーブ(バート・ランカスター)は、まるで磁石に引きつけられるようにロサンジェルスに戻ってきてアンナと再会する。スティーブの母や旧友の刑事のピート(ステフェン・マクナリー)はアンナのことをよく思っていない。ピートに脅されたアンナは、勢いでギャングのスリム(ダン・デュリエ)と結婚してしまう。嫉妬深いスリムに結局嫌気が差したアンナは、スティーブを求め、スティーブもそれに応えてゆく。こうして危険な三角関係に落ち込んだスティーブは図らずしもスリムのギャングと関わっていく。そして、スティーブはスリムに自身が運転する現金輸送車を襲撃する計画を提案する。

🔸Database🔸
・邦題 :『裏切りの街角 』
・原題 :『Criss Cross』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1949
・日本公開 : 1956/08/24
・上映時間 : 87分
・受賞 : ※※※
・監督 : ロバート・シオドマク
・脚本 : ダニエル・フックス
・原作 : ※※※
・撮影 : フランク・プラナー
・音楽 : ロージャ・ミクローシュ
・出演 : バート・ランカスター、イヴォンヌ・デ・カーロ

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
愛してはならぬ女と知りながら、それに惹かれて悪の沼に陥り、遂に暗黒街の銃弾に倒された男の悲劇。ドン・トレイシーの原作から「情欲の悪魔」のダニエル・フックスが脚色、「外人部隊」のロバート・シオドマクが監督、「海底二万哩」のフランツ・プラナーが撮影、「緑の火、エメラルド」のミクロス・ローザが音楽を夫々担当した。主な出演者は、「空中ぶらんこ」のバート・ランカスター、「地中海夫人」のイヴォンヌ・デ・カーロ、「雷鳴の湾」のダン・デュリエ、「非常線(1953)」のスティーブン・マクナリーのほか当時売り出しのトニー・カーティスが助演。
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