n

裏切りの街角のnのレビュー・感想・評価

裏切りの街角(1949年製作の映画)
-
またこれ大傑作やんか...

シオドマクってけっこう「映像の魔術師」的表現が似合う作家だよな〜と。割り方のスムーズさとか。複数人物が入る画の配置とか。それよりもっと引いた画も作れるし。序盤の、輸送車が室内から外に出てくの一連で捉える画とか。
なにより霧の中で行われる輸送車襲撃シーンとか悪党がガスマスク被ってのとか含め、画が非常にカッコよくて爆上がり。ノリ的には現代でいうとバットマン映画とかに出てきそうな。

ラストの一連の人間への不信ぶりも個人的に大好物。ノワールとはいえ、(検閲により)ラストはぬるく主人公が助かる、みたいなのけっこうある中でこの絶望感は(実際、ヘイズコードの警告は一部無視したらしい)。
確かにこれは『孤独な場所で』『サンセット大通り』『アスファルト・ジャングル』等のノワールの大傑作たちの並びに置いてもいい。
n

n