千年女優

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲の千年女優のレビュー・感想・評価

5.0
宇宙要塞デススターの破壊に成功するも、正義の騎士ジェダイに相対するシスの暗黒卿ダースベイダー率いる帝国軍の熾烈な反撃に次第に追い詰められていく反乱軍。状況を打開するために更なる力を求めてジェダイ・マスターであるヨーダに師事するルークの成長と反乱軍の抵抗を描いたスターウォーズのオリジナル・トリロジー第二段です。

前作の成功によりシリーズ化が決定したことで可能となった三部作構成の中骨となる作品で、手痛い敗北を喫した宿敵打倒のためにパーティから離れて伝説の老師から修行を受ける勇者と、勇者の帰還を待って敵の激しい攻撃に耐えるパーティを二軸とする物語という先駆者だからこそ衒いなく描けるファンタジー冒険劇の王道を突き進みます。

新キャラも魅力的で、パーティの窮地にあって修行完遂を待たずに飛び出す勇者の展開も、最高潮で明かされる主人公と宿敵の皮肉な運命もエモーショナルそのもの。"I don't believe it (信じられない)"に対する"That is why you fail (だからダメなんじゃ)"というシリーズ屈指の名言も飛び出して、前作から渡された灯を熱く燃え盛らせる一作です。
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