春とヒコーキ土岡哲朗

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲の春とヒコーキ土岡哲朗のレビュー・感想・評価

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まだまだ強くなれる負け試合を、まるまる一本使って描く。

今度は宇宙船やデス・スターのグレーの中ばかりでなく、色が多彩。ド頭から氷の惑星ホスでの戦闘で、冒険感より戦争ものの色が濃く入ってくる。打って変わって、ベスピンの文明らしさが良いアクセント。1~3の文明の華やかさが好きなので、4~6の殺伐とした世界観はその要素が一つ減ってしまう印象もあるが、今作は空中都市ベスピンが登場し、発達した文明感も楽しめる。

帝国に逆襲される物語。ホスでの駆逐に始まり、罠によるハン・ソロ氷漬け、ルークのショッキングな事実と右腕喪失。負けっぱなし。よく考えたら、楽しいところが全然ないストーリーだ。でも、試合には負けているけど点はとった、良いプレーはできた、という感じ。ただ、好プレーもしたのに負けた悔しさで、早く続きが観たいと思わされる。