びこえもん

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲のびこえもんのレビュー・感想・評価

4.2
シリーズ通して重要人物であるヨーダの初登場もあり、クライマックスには衝撃の事実も明かされるなど、「起」でありつつもヤヴィンの戦いとしてデス・スターの破壊までを描いたことで単体として十分成立する構成だったEp4に対して、連作の中の「転」としての側面に重きを置いた構成になっています。

何気にEp4と比較してベイダーの仮面の造形クオリティが上がっているような……(Ep4では割と雑でマットな質感だったのが光沢のある綺麗な質感になっている)。

ベイダーとのクライマックスの場面は個人的にSWに限らず全映画の中でもトップレベルに好きなシーンです。ここのジェームズ・アール・ジョーンズの演技がとても良いんですよね。「I」を強調して発音しながらやや「am」の前に間を置くところ。声の調子も少しテンションは抑えめで哀愁が漂う言い方になっていて、ベイダーとしての顔とアナキンとしての顔が見え隠れするような深みが感じられます。