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バスキアのayukaのレビュー・感想・評価

バスキア(1996年製作の映画)
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バスキアのこと初めて知った。ルビーローズの腕にデカデカと彫られたあの人誰なんだろうってずっと思ってたくらい。でも映画見始めてあの王冠と絵のタッチでユニクロのTシャツの人か!とね(笑)

結論、バスキアの性格は正直よく分からなかったのだけど、一般的にアーティストの直面する問題や困難は分かった気がする。絵を描いて食って行く、どんな方法にせよお金を儲けるということはすべてビジネスにつながって行くということ。自由を求めるアーティストもビジネスに足を引っ張られるということ、、、。

冠の話だけど、私的な解釈。男の子の冠はこの世界に生きるには繊細すぎるほどの性格や純粋さの象徴で、塔と言う名の社会に閉じ込められている。塔の鉄柵と冠の奏でる音は、社会で抑圧された純粋な人の声であるアート作品。それにそれぞれ手を伸ばす人々。でもその音が助けを呼ぶものだとは誰も気づかない、彼らには美しい作品。

強い感情がいつの時代もアート作品を作っているけど、特に苦しみや抑圧から出て来るアートには特別なものがあると思います。だから冠の話には共感と共に、グサッときました。
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