yawara

反撥のyawaraのレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
4.1
反撥という言葉の意味を調べて、なるほど納得。

キャロルは誰に対しても共感性を欠如しており、それは本来親しいであろうはずの姉も例外でない。
それゆえ正直に自分の気持ちを打ち明けたり、感謝することもできず彼女の関心ごとはいつも爪や目の下がムズムズする感覚ばかりである。
姉の長期不在によりある種の「くびき」が外れ、狂気に向かっていくというプロセスの描き方が実にネットリとしていてお見事。ウサギに代表される作品内での神経症のシンボルが身につまされます。
鑑賞後、これは実は自分のことなのかも?とも感じました。
気を付けて生きていきたいですね。
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