吉良吉影

反撥の吉良吉影のネタバレレビュー・内容・結末

反撥(1964年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

男性恐怖症が悪化した結果、文字通りの悪夢になる話。
恐怖症まではいかないが、少し同感できる部分もある。隣の部屋の男女の致す声は不快だし、嫌悪感に苛まれる。
彼女の精神異常状態は妄想→症状で描かれていた。例えば、壁から出てくる手で掴まれる、夢の中で男に襲われる、天井が圧迫してくるような妄想的描写。食欲が出ない、殺人欲求のような症状的描写。
題名の『反撥』は男性恐怖症に対するものか、そこから生まれる妄想に対するものなのか、どっちに当てはまるのか疑問。ただ、妄想に抗ったがために症状として現れ、総じて精神異常をきたす流れだと後者の解釈だと思った。

「結論、姉が良くなかったのか?」
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