荒野のジャバザハット

反撥の荒野のジャバザハットのレビュー・感想・評価

反撥(1964年製作の映画)
4.0
ポランスキー初期のサイコスリラー。

姉の家に同居するキャロル。安定した日々を望む彼女は姉の恋人や付き纏うボーイフレンドの求愛行動から男性に対する不安を募らせ憂鬱な状態の中、姉の外泊による1人の時間をきっかけに性に対する恐怖心が一気に爆発する。

尼さんを使った演出や唐突に現れる亀裂等映像で説明するテクニカルな見せ方とアングルのオンパレードで映画のお手本みたいな作品だった。
印象的なのは主人公が唯一笑顔を見せる精神崩壊し道化となった黄金狂時代の会話は悲劇と喜劇の混同と客観的に見られない自身の状況、そして今作を純粋に楽しんで良いのだという説明にもなっているようで素晴らしかった。その後の鞄を開けてドン引きする友達にも爆笑。

この時代のホラーでここまでショッカー演出を巧みに使いこなしてるのは初めて見たかもしれない。ジャンプスケア多すぎだろ。。。普通に怖え。