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悪い種子(たね)のmimicotのレビュー・感想・評価

悪い種子(たね)(1956年製作の映画)
3.8
言わずと知れたサイコ少女の物語

三つ編みツインテールに
お人形のようなワンピース
一見
裕福な家庭で愛情を注がれて
育った感じの可愛い少女
おませなイイコぶりっこちゃん

なのですが...

ふとした瞬間
空気が凍りつく程の狂気が現れる
追求されると一瞬で表情を変えて
抱きつくなんて
こ、こどもらしくないかも..

8歳の少女の悍ましいほどのサイコっぷり
楽しそうにする様子まで恐ろしいと思わせる怪演ぶり
少女が恐ろしかった

サイコパスの発症原因とは何だろう
先天性なのか後天性なのか
家庭環境かなと思ってたけれど
遺伝も?
調べてみたら、どちらの可能性も。
そして特徴が箇条書き
まさに少女..
身近にいたら距離を置きましょう
ってこの母親はどうすればいいの..辛すぎます

人気舞台劇からの映画化らしく
どんどん追い詰められてゆく母親の
演技がオーバーでクスッと笑っちゃう

ラストは何とも言えない気持ちに..
この映画、怖いです

少女が奏でる
フランス民謡のピアノ曲「月の光」が
狂気的に聞こえる演出もお見事でした
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