初観賞です。
字幕版です。
NHKのBSでの放送を録画しました。
怖かったです😫
少女ローダちゃんが凶悪でした。
以下、ネタバレ全開のレビューです。
観賞後にお読みいただけると幸いです🙇
①良かったところ
・ローダちゃんが怖い
一見いい子なのですが、かなり怖かったです。
冒頭の癇癪を起こすシーンで、既に不穏でした。
しかも、問い詰められると、すぐに被害者ぶるのも凶悪でした。
基本的に「自分じゃなくて相手が悪い」という発想なのですよね。
強烈でした。
母親に責められると、話をやたら逸らそうとする姿も印象的でした。
・次第に追い込まれていく母クリスティーン
娘のローダや出生の秘密により弱っていく姿が印象的でした。
繊細な演技でした。
・大家のモニカ
「悪い人ではないけれどお節介」という絶妙なバランスでした。
実在感がありました。
・亡くなったクロードの母親ホーテンス
幼い息子クロードを失い憔悴した姿に、胸が苦しくなりました。
暴走気味なのがつらかったです。
熱演でした。
・リロイ
ローダに絡む姿が不気味でした。
また、ローダの恐ろしさに気づいた後の動揺が印象的でした。
・本編終了後のメッセージ
②個人的にラストが合いませんでした
・はじめに
観賞後に知ったのですが、当時の規制との関係で元の舞台から結末が変更されたようです。
製作された方たちは苦慮されたと思います。
その上で、気になった点を書いていきます。
・落雷
ラストに至るまでの展開は、とても良かったです。
病院で生きているローダちゃんが現れた時、ゾッとしました。
モニカの殺害を匂わせるのも不穏でした(誉めてます)。
レインコートを着てローダちゃんが外出した時、「まさかお母さんを殺害しようとしているのか……」と冷や冷やしました。
実際にはメダルを探しに行ったわけですが。
ただ、落雷はあまり好みではなかったです。
急にローダちゃんに天罰が下ったようで違和感がありました。
たしかに正しい着地だとは思います。
しかしながら、いきなり悪が懲らしめられる展開になったので、映画全体で浮いているように感じました。
・クリスティーンの生存
「生きてて良かった」と安心した反面、物語の衝撃度は下がってしまった印象です。
また、クリスティーンの夫(ローダちゃんの父)の反応にも、違和感を覚えました。
病院のクリスティーンからの電話で夫はただ喜んでいましたが、「喜ぶだけなのかな。」と疑問でした。
彼の視点からすると、娘を殺されかけたので、その点への怒りをぶつけないのかなと少し気になりました。
あと、クリスティーンはローダちゃんの生存を知って、どう思ったのでしょう。
・最後の出演者の紹介
和やかな雰囲気が本作の不穏さと全く合っていませんでした。
モヤモヤしました。
クリスティーン役のナンシー・ケリーさんがローダちゃん役のパティ・マコーマックさんにお尻ペンペンをするコミカルな場面があります。
劇中との温度差が大きすぎて、引っかかりました😅
・もっと突き放したラストが良かったです
当時の規制との関係で不可能だったとは思いますが、もっと突き放したラストの方が好みです。
クリスティーンは死亡するも、元気なローダちゃんが映って「The End」だったら、個人的には怖すぎて最高でした。
③遺伝の問題
ローダちゃんの祖母(クリスティーンの母)が実は凶悪な人物であったことが描かれます。
ローダちゃんが凶行を繰り返す原因とされるわけですが、個人的には物足りなかったです。
理に落ちる展開ですが、その分ローダちゃんへの恐怖心が弱まりました。
個人的には「身内に凶悪な犯罪者はいないし、大切に育てたのに、なぜ?」という不条理な展開の方が良かったです。
そうなると、タイトルから変わってしまいますが😅
④まとめ
ローダちゃんが怖すぎました😫
いい映画でした。
観て良かったです。