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スーパーサイズ・ミーのYYamadaのレビュー・感想・評価

スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)
3.4
【ドキュメンタリーのススメ】
スーパーサイズ・ミー (2004)

◆ドキュメンタリーの種類
製作者の視点でテーマを掘り下げる
「遂行型」
◆描かれるトピックス
ファーストフードの健康面の影響

〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・肥満症に悩むティーンエイジャーがマクドナルド社を訴え、同社が安全性を主張するニュースを見たスパーロック監督は、「30日間、1日3食、マクドナルドにあるものしか食べない」「スーパーサイズを勧められたら断らない」と過激な実験に挑戦していく。

〈見処〉
①ファーストフードを1日3食1ヶ月
 食べ続けると、人間どうなる?
・『スーパーサイズ・ミー』は、2004年に製作されたドキュメンタリー映画。
・本作は、俳優で監督のモーガン・スパーロック自身が、健康のための運動は行わず、水を含め全てマクドナルドで提供される商品のみを摂取した1ヶ月で彼の身におこる身体的・精神的な影響について記録したもの。
・全米興業収益のトップ10に2週間留まり続けるなど、ドキュメンタリー映画として大ヒットした本作は、アカデミー賞の優秀ドキュメンタリー映画部門にもノミネートされるなど、批評面でも成功を果たした。

②本作で語られるエピソード
・標準カロリーの倍、5,000キロカロリー/日摂取を1ヶ月続けたことで「体重+11kg」「体脂肪率+7%」「BMI(体格指数)+3.3」「躁うつ、脂肪肝を発症」を招く
・体重を戻すのに、14カ月を要する。
・アメリカの多くの学校で健康的な食品が与えられていない
・ファーストフード業界の広告による青少年の影響。

③結び…本作の見処は?
◎: 体調面の悪化は予想されたとおりであるが、次第に無気力となる精神的影響は、予想以上。しばらく、炭酸飲料やファーストフードを口にしたくなくなるほど、インパクトがある作品。
○: 過激なテーマながら、悪ノリや、ファーストフード業界を一方的にディスるような演出はない点に好感が持てる。
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