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愛と死をみつめてのkazu1961のレビュー・感想・評価

愛と死をみつめて(1964年製作の映画)
3.5
▪️Title :「愛と死をみつめて」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1964/09/19
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-056 再鑑賞
▪️My Review
「マコ・・・甘えてばかりでごめんね ミコはとっても幸せなの」。この歌詞がずっと頭に残っています。。これは青山和子が歌い、1964年の日本レコード大賞を受賞した『愛と死をみつめて』の楽曲。映画やドラマの主題歌ではないですが、ずっと印象に残っています。(映画版では吉永小百合歌唱した「愛と死のテーマ」が主題歌。)
当時、子供ながら本作を観て号泣したのを覚えています。。
本作は、大学生河野實と、軟骨肉腫に冒され21年の生涯を閉じた大島 みち子との、3年間に及ぶ文通を書籍化した小説を映画化したものです。いわゆる実話ですね。純愛小説の先駆け的存在で、
ラジオドラマ・テレビドラマ・レコード・映画化されて、当時大ブームとなりました。
恐らく、難病で死に別れる恋人をテーマを作品の走りだと思います。有名な1970年公開のアメリカ映画「ある愛の詩」よりも6年先駆けて公開されています。
2006年には草彅剛、広末涼子主演でテレビドラマとして放送されました。
その悲しいストーリーもさることながら、日本映画界を代表する俳優陣の演技も素晴らしいですね。
吉永小百合が本作に出演したのはなんと19歳。とても美しくて、とても可愛らしくそして大人びて素晴らしいですね。吉永小百合の、顔の左半分をガーゼで覆った静かな熱演が見事です。
また、名優、笠智衆や宇野重吉、ミヤコ蝶々などのベテラン俳優が存在感を見せつけているのも注目ですね、
そしてその中でも、ベテラン俳優宇野重吉が演ずる入院患者で車イスに乗っている中山が叫ぶラストシーンでは号泣します!!
時代背景の違いから、えっと思うシーンもいくつかありますが、純愛・難病モノの走りとして日本映画にひとつのエポックメイキング作品なのは間違いないと思います。
あと、阪神vs巨人の試合をラジオで聴くシーンがありますが、この頃の阪神は強かったんですよねー。そしてミコ、同志社やってんね。先輩!!

▪️Overview
本作は、大学生河野實と、軟骨肉腫に冒され21年の生涯を閉じた大島 みち子との、3年間に及ぶ文通を書籍化したものである。1963年(昭和38年)12月25日、大和書房より刊行された。本書は160万部を売り上げる大ヒットを記録。また、1964年の年間ベストセラーの総合1位を記録した。本作はその映画化。この書簡集を八木保太郎が脚色、斎藤武市が監督。出演は、吉永小百合、浜田光夫、北林谷栄、ミヤコ蝶々、笠置シヅ子笠智衆、宇野重吉など。(参考:wikipedia )
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