わらびもち

フリーダム・ライターズのわらびもちのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
4.5
新米教師vsベテラン教師
共感の嵐。

生徒に対して絶対に背を向けずに一緒に闘い続ける姿勢に圧倒されました。
キャビネットの中にに積み重ねられた日記を見た時の表情や、家に帰ってきてすぐ誰かに学校であったことを話したくなる衝動や、教育委員会や他の先生に必死に訴える姿は、教師の鏡だと思いました。

映画を観ながら公民権運動、ホロコースト、フリーダムライド、ギャング、などなど、今のアメリカを作っている重要な要素を知ることができます。
けどそれよりも強烈なのが、肌の色だけで差別や不平等を経験し生と死を行き来しているような生活を送っている高校生たち。
先生のアイデアである日記を通して彼らの声が外の世界に向かって放たれていくことによって、問題の認知度が上がり、良い方向へ変わっていく。小さなことでも大人数が声を上げることで大きな力になるということを学校現場で教えるべきだと思いました。

主人公の教師が離婚してしまったのはやるせなかったな。