スガル

フリーダム・ライターズのスガルのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
4.1
言葉がでないです。

ホロコーストの証言聞くところは生徒たちが素直すぎてちょっと映画的なものを感じてしまいました。でも実際もそれに近かったと思います。ギャングっぽい生徒も純粋さは残ってるはずだから。

感動でいっぱいの映画でした。
このレベルの感動はなかなか味わえないですが、まあそこまで珍しいわけではないと思います。後半の感じは。
自分がこの映画で印象に残ったところはクラスの最初の方のシーン。ラティーノのエバが感情をぶつけるところはこっちまで心が熱くなりました。魂の叫びを聞いたという感じ。こういう種類の感動は初めてです。

冒頭のストリートでの撃ち合いシーンは首の後ろがゾクッとする怖さを感じました。現実世界の怖さは想像以上だったという感じ。

ストーリーは単純明快だったと思います。
ミスGの家庭の問題とかありましたがまったく強調されていなくて自然に感じました。事実に基づく映画ではたまに無駄な事実を入れ過ぎてうんざりするのがありますから。事実とまったく同じに映画化してなんの意味があるのかって感じで。

エバとカンボジアの子が打ち解ける感じもよかったです。
あの白人の男もいい感じでした。
エバのムッチリ感も。
なによりヒラリースワンクの気持ちの強さに心打たれました。
エグゼクティブプロデューサーらしいですね。人間性を感じます。
ヒラリースワンクはライフも号泣でしたし。

gleeを少し思い出しました。観客に苦痛を与えないという意味でも似ていると思います。題材自体は暗いけどセンスが素晴らしい。
被害者意識で観客に苦痛を与える映画はやっぱりほめれるものじゃないと思いますし。実力のない監督さんだとどうしてもそういう風にしか撮れないらしいですが。

ストリートギャングっぽいところはグラントリノも連想しました。ドリームズカムトゥルーも。
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