小気味よいバース毎に痛みを吐く。暴力でよどんだブロンクスで育った生徒たちは強くて弱い。そんな彼らをフリーダムライドのように導いた教師の生き様が気持ちいい。
国語教師としてソーシャルワーカーとして1人の女性として。信念に沿った人の美しさには背筋が伸びる。身を削って他人を慮った行動が、結果自分に返ってくるところが清々しいよね。
課題図書を選ぶとき、一人一人のノートを読むとき。葛藤や怖さに追われてたはずなのに、いつも教師の裁量をとび超えるミスG。呼応するようなヒラリー・スワンクの演技がお見事でした。
変化を恐れず、自分を大切に出来る。難しいけど自分もそうありたいし、生徒たちにもそう伝えたいな。なぜ映画を見るのかという答えも、この映画にはある気がしました。
アンネ・フランクや公民権運動、切り取られた近代史も大変勉強になります。ミスGこそドープやね。