えりみ

フリーダム・ライターズのえりみのレビュー・感想・評価

フリーダム・ライターズ(2007年製作の映画)
4.4
公立学校の先生が見たら「私らにここまで期待しないで!」ってなりそうやけど、実話なだけにね。
言う事なしの素晴らしい先生エリン・グルーウェル。

タイトルは公民権運動を引き起こした長距離バスでの黒人差別抗議デモ「フリーダムライダーズ」から来ているみたい。
人種間対立、子供が街中で銃撃戦を繰り広げる様はまさに生徒が言う「外は戦争」って状態で、多民族国家のアメリカの現実をまざまざと見せつけられる。
「ラインゲーム」で人種を超えた繋がり(共通点)を気付かせるエピソードもよかったけど、
この映画で一番共感できた部分はエリンの旦那が出て行ってしまうくだり。
生徒のために身を粉にして頑張る妻を立派だと思いながらも「俺を仕事とどっちが大事よ!」なんて聞いてしまう(妻が夫にじゃなくて、夫が妻に言うてしもてるところが米国的)。女々しいと言われても、「あなたも夢の実現のために頑張ればいいじゃない!」とか言われるとねぇ。
本筋に関係ないココがツボ(旦那役のパトリック・デンプシーって人がまたハマってるわけよ)ってのもどうかと思いますが。
とにかくいい映画であるのは間違いない。
ガチガチのドキュメントタッチでもないから楽しめる。
えりみ

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