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必殺仕掛人 梅安蟻地獄のかずシネマのレビュー・感想・評価

必殺仕掛人 梅安蟻地獄(1973年製作の映画)
3.0
話はまぁ説明無用のお決まりの感じ。
そして安定。

天下の大商人に俺はなる!な佐藤慶と、「うちのカミさんがね」な小池朝雄が必殺される側の兄弟。似てない兄弟やなw
兄ちゃんが子供時代の自分達を思い出して非道になりきれない演出が好き。
佐藤慶はドラマも含めて4回くらいターゲットにされてるのだっけ。

餅投げくらい終わるまで待ってあげてもええやん。やぐらの下にいるお祭りに来た人達もあんな事になったらトラウマもんやし、降ってくる包を待ってるのに人間が降ってくるなんて迷惑やし…
というか、不審なひょっとこからカゴを受け取るのはよせ!と思ったw

で、兄弟は悪人には変わりないが、正直必殺される程悪人か?と思ってしまった。
特に兄貴は、都合が悪くなったから尻尾を切られただけに思えた。
シリーズの各作品毎の主役・悪役の演技を見ることに重きを置かれた作品とは思うから、その辺はあまり重要ではないのかな。
あと折角の佐藤慶なんやから、もっと狡猾な感じのキャラでも良かったと思うな。
ちょっとだけ詰めが甘い人だったから。
不審なひょっとこから平気でカゴを受け取ってしまうし。(2回目)

緒形拳は好演だった。
うっっっさんくさいw笑顔がええね。
菅原文太なんかもそうなんだが、内面がより表情に出る様になるからなのか歳を重ねられて優しい顔になってからよりも、ある程度若い時の方が普通に顔が怖い。それが役柄に合っていて良い。
人違いで殺されかけたの、笑えないのにお間抜けで笑ってしまう…。
裏の仕事から抜けたいのに抜けられないのが蟻地獄って事なんやろか。

自分も緒形拳にマッサージしてもらいたいわw 鍼って効くんかなぁ。

水羊羹とお蕎麦美味しそうだった。
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